企画展- 開催中です
3月17日より企画展「青竹工房 桐山 個展 --米研ぎ笊から籠バッグまで--」が始まりました。
初日からの5日間は、大分から作り手の桐山浩実さんにお越しいただき、
青竹箸削りの実演をしていただきました。
いい飴色の艶が出た桐山さん製の籠バッグをお持ちになるお客様もいらしたり、
すでに桐山さんの籠をいろいろお持ちだというファンの方もいらして、
お話しながら、教えていただくことも数多くありました。
また、竹籠に興味を持ち始めたから、とお越しくださった方も。
お客様と桐山さんのお話を傍で伺いながら、心が温まる5日間となりました。
ご予約いただき、ご来店くださった皆さま、誠にありがとうございました。
この後も会期は続きます。
ご予約なく、ご自由に見ていただけますので、どうぞお立ち寄りください。
桐山さんが実演をされていた席の後ろには、花を生けた「青海茶籠(せいかいちゃかご)」、
四ツ目編みの「折敷(おしき)」(写真左上)、「野籠(のかご)」(左下)が展示されています。
(※3点ともご購入いただけます。)
1. 青海茶籠
「青海茶籠」は、摘んだ茶葉をまとめて入れ、背負い籠として使う「茶籠」がベースとしてあります。この青海茶籠もかなり大ぶりな籠ですが、実際の茶籠はこの4倍ほどの大きさがあるそうです。
こちらは茶籠をぐっとスリムにして、青海編み(籠の上部の編み模様)を施したものです。光が当たると陰影がつき、青い海の波を想起させます。
ときには花入れとして、ときには籠そのものをお楽しみいただけるのではないかと思います。
近くでご覧になりたい方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけください。
2. コンポートバスケット
そして、センターテーブルには、桐山さんが「この形を作ってみたかった」とおっしゃる盛り籠、
「コンポートバスケット」があります。
キュッとくびれたこの形こそが、桐山さんが作り出す形です。
横から見た時と、上から見た時は全く違う美しさの世界が広がります。
果物やお菓子を盛ったり、その広がりはさまざまなものを受け止めてくれることと思います。
3. たまご籠・買物籠A
こちらは「たまご籠」と名付けられた可愛らしい籠です。
その名の通り、卵を入れて運びたいという方のリクエストにより生まれた籠とのこと。
たまご籠は、楕円型の口をした「買物籠(A)」にちょう
どすっぽり収まるサイズで、バッグインバッグとして使えるようにも考えられているそうです。
何と楽しい使い方、と嬉しくなりました。
花籠やリモコンを入れておく籠にも。
小さいながらにいろいろなシーンで活躍するのではないかと思います。
4. ガーデンバスケット(F)
桐山さんは、竹細工を始められる以前、もとは木工を仕事にしようとされていたそうです。
写真左にあるのは、その頃(30年ほど前)、奥様のお誕生日祝いに製作された裁縫箱です。
そしてその隣にある「ガーデンバスケット(F)」。
こちらは、庭師(ガーデナー)の方からのリクエストで生まれたかごで、
道具類とお弁当を分けて入れるのに蓋付きの籠を、ということで考えられたそうです。
桐山さんを代表する作品の一つともいえる、特徴的な佇まい。
そして、機能性とその「カタチ」は、裁縫箱と共通するものがあるように感じられます。
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こちらは桐山さんが大分県別府の訓練センターに入所後、たったの半年で作られた籠です。
わずか半年でここまでの作品を作り上げる情熱と素質におもわず脱帽します。
桐山さん所蔵品となりますが、お預かりして展示しておりますので、
ご来店の際には、ぜひご覧になってみてください。
//ご案内//
*1 企画展最終日まで全作品を展示いたします。
少しでも多くの方に、その幅広い籠の数々を直に見ていただきたいと思っております。
*2 ご予約は不要でご来店いただけますが、狭い店内のため、
店内にお客様が多くなりますとお待ちいただく可能性もございます。予めご了承ください。
*3 常設の品物は陳列されませんので、ご注意くださいませ。
通常のお品物がご覧になりたい場合は、できるだけお品物をはっきりとお伝えいただけますと、
倉庫からお出しするのがスムーズになりますので、ご協力のほど、お願いいたします。
*4 桐山浩実さんについて、2/27リリースの『婦人画報デジタル』にて
工芸ライターの田中敦子さんによる取材記事が掲載されています。
ぜひご覧ください。
*5 弊店も個展開催場所としてご紹介いただきました。
よろしければこちらもご覧くださいませ。
- 企画展名 : 青竹工房 桐山 個展 -米研ぎ笊から籠バッグまで-
- 会期 : 2022年3月17日(木)〜3月27日(日)*会期中無休
- 時間 : 11:00〜16:00