タイ/カチュー村を訪ねて 3
こんにちは。店主のイチカワ トモタケです。
ただいま実店舗にて、“ひとつのテーブル” 特集展
タイより / カチューとラタン
-身の周りを整えるかご-
4/27(日)まで開催しております。
お立ち寄りいただけましたら幸いです。
皆さまのご来店をお待ちしております。
また、公式オンラインショップ、楽天市場店ともに
カチューのかごシリーズをご紹介・販売しておりますので、
こちらもお楽しみいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。


さて、前回のコラムのつづきです。
タイ南部の都市空港から、車を走らせ数時間。
途中のたのしい寄り道もありつつ、ようやくカチュー村にたどりつきました。
カチューのかごを作られる方々にご挨拶を済ませ、
さっそく、水草であるカチューが生育している場所へ連れて行っていただきました。
そこはどこまでも沼地が広がる湿地帯でした。

共通の根っこから数本の茎が出ていて、株立ちするように自生しています。 カチューは採れたてのときは鮮やかなライトグリーンをしています。茶色いところは皮がついているようでした。 沼から採取されたカチューは、泥に浸されたあとにこうして束ねられます。 寝かせておき、ある程度の水気をここで切ったら、 天気を見ながらの作業となりますが、天日干しをします。この日はちょうど晴れていたので、外に干している様子を見ることができました。 こうして一本一本を見ると、泥でコーティングされているのがわかります。 このコーティングが過度の乾燥をさけ、カチューが割れることや切れることを防いでくれます。 よく晴れた日に、陽の光で一気に乾燥作業をすすめるとのこと。


こちらのカチュー村では、たくさんの家庭の方々がかご作りに携わっていることがわかりました。
生活に必要な一部として、村の一部として、カチューはしっかりとそこに存在しています。
カチューという素材、そして、その村という共同体に圧倒される思いでした。

沼地やカチューという素材、そして村の様子を見せていただき、
Nさんの家へうかがうと、ご家族の方々が私たちのために昼食を作ってくださっていました。
美味しそう!!
川魚にスパイスをまぶして揚げたもの、
野菜とエビの入ったからくて酸っぱいトムヤムクンスープ、
みかんやリュウガンまで!
からい〜!おいしい〜!(以下、繰りかえし)
日本では、なかなかお目(口)にかかれないような
本場のからさと酸味とおいしさのハーモニーでした。
そして、つぎの回では、カチューのかごが製作される様子を
お伝えしたいと思います。
つづく
イチカワトモタケ

▽
“ひとつのテーブル” 特集展
タイより / カチューとラタン
-身の周りを整えるかご-
2025年4月
10(木),11(金),12(土)
17(木),18(金),19(土)
24(木),25(金),26(土),27(日)
Open \ 11:00ー16:00
実店舗 \ 東京・南千住 「市川籠店」
▽▼
これまでも弊店で定番品として長くご紹介してきた「カチュー(水草)」のかごを中心に、
今回の特集展ではじめてのお披露目となる「ラタン(籐)」のかごも並びます。
カチューのような草細工につかわれる素材は”しなやか”であることが持ち味です。
そのカチューが目の詰まった編み地になると”丈夫さ”も生まれ、日常使いに適したかごとなります。
たくさんの商品タイプやサイズがあり、バリエーション豊富なカチューのかご。
軽やかさや取り回しの良さにくわえて、手頃な価格帯であることもあいまって、
日頃からお客さまに大変ご好評をいただいています。
弊店であつかうカチューのかごは、技術のある作り手によるもので、
さらにしっかりと人の目と手による検品を通ったクオリティの高いものたちです。
さらに、日本の風土や暮らしにもなじみやすく素材の風合いをたのしめるよう、
シンプルで自然な仕上がりになっています。
ぜひご覧くださいませ。