新しい入荷のご案内 - 2025.12.24

こんにちは。市川籠店のイチカワ アヤです。
今回のジャーナルでは最新の入荷情報をお届けします。
まずはこちら。秋田より届きました、イタヤカエデのかごシリーズです。
竹やあけびとはずいぶん雰囲気がかわり、温かみのあるクリーム色をした「イタヤカエデ」。
木の丸太状のものを八つ割りほどに割り、そこからうすくテープ状に削りだして
1mm程度の厚さにしたものをひごとしてつかいます。
雪が降るまえの秋に材料を刈りだしておき、
必要分以外は雪のなかに保管するなどしてその独特の白色を保つようにしておくそうです。

こちらは【丸かご 八寸】です。かごの内側もていねいに処理をされていて手あたりもよいので、タオルなどの布ものを入れておくのも良さそうです。 
こちらは【丸かご 七寸】。ドリップバッグやティーバッグ、調味料やスパイスを保管するのにも。 
【パンかご】 食パンなどの定位置に。カットしたパンを載せて、そのまま食卓へおく「パン皿」のようにもつかえます。 
こちらは【弁当かご 四ツ目編み】です。おにぎりのように汁気のないものはそのまま入れて。ワックスペーパーやクッキングシート、経木をかごの内側に敷きつめておくと、きれいにつかえます。 
こちらは【弁当かご あじろ編み】です。お弁当のほかにも、常備薬を入れたり、小物を入れたりするのに。 
つづいて「四ツ目 蓋つきかご」シリーズです。4サイズあります。 
小さい方から、【15cm角】タイプ。お弁当箱、小物入れに。 
つぎは【小文庫】タイプ。小文庫は、竹細工でも定番のサイズで、小さくも大きくもなくちょうどよい大きさです。 
こちらは【B5】タイプ。B5の用紙がピッタリと入ります。 
こちらは【A4】タイプ。いちばん大きなサイズです。3-4人分のお弁当かごとしてもいいですし、書類の整理用にも。 
こちらは【葉書入れ あじろ編み】です。葉書や封筒などの郵便物、ポケットアルバムや手帳、日記を入れておくのにも。 
こちらは【葉書入れ 四つ目編み】です。文房具やカトラリー、コーヒーフィルターやマスク入れなどにも。小さな瓶を中に入れて、花入れとしても楽しめそうです。

先日、イタヤカエデのかごを作ってくださる秋田の方からご連絡をいただき、
じつは今年のクマ被害が深刻な状況で、今年から来年にかけての材料が採取できなかったとお聞きしました。
とてもざんねんなことですが、今回の入荷分を最後に、
しばらくこちらのイタヤカエデシリーズはお休みとなりそうです。
作り手の方々がご高齢になられたこともあり、
どちらにしても今後は生産がむずかしいということもおっしゃっていました。
毎年のように、そして、それが自然のことのように、ご紹介できていた商品が
今回のように皆さまにご案内できなくなると思うと、いつもキュッと胸がくるしくなります。
もちろん、クマの被害が落ちついてくれば、また山に入って材料を取ることもできるようになると思いますが、
いまのところ、今後、来年にかけての入荷は目処がたっていません。
そんな中、届けてくださった今回のイタヤカエデのかごです。
希少な数々、どうぞお好みのものをおえらびください。

つづいてはこちら、香川より届いた白竹-しろたけ-のかごやざるをご紹介します。

こちらは【六つ目ランドリーバスケット】。
大人がかかえて持つほどの大ぶりなバスケットですが、大きさのわりに持つと軽やかなことにまず驚きます。
六つ目(六角形のかたちをした編み目)の透かし編みであることと、
白竹をつかっているために実現するこの軽やかさ。
洗濯かごとしての機能性も、丈夫さも兼ねそなえたバスケットです。

そしてこちらは【菱目小物入れ 小サイズ】。
菱目-ひしめ-の編み目がすっきりと洗練された印象です。
開きすぎず、詰まりすぎない、ほどよい編み目の間隔。
かごの中に入ったものをうまく隠してくれます。

こちらは【菱目小物入れ 大サイズ】です。タオルや衣類の整頓にも。 
こちらは【マガジンラック】。四つ目の編み模様が清々しく感じられます。こういうかたちのかごは、なかなかほかでは見ないように思います。 
かごの口のところに持ち手兼仕切りがついていて、本や雑誌、新聞を分けて入れたりとつかい勝手も良いです。 
そしてここからは白竹のざるシリーズです。こちらは【麻の葉編み】のざる。直径25cmと30cmの2サイズがあります。ざるといえば、蕎麦。年越し蕎麦をキリリとしたざるにのせて頂くのも良さそうです。 
蕎麦など麺類のほかにも、サンドイッチやパンをのせるプレートとして。 
和菓子をのせたり、お正月の設えにも雰囲気よく合います。 
そしてこちらは、【3本寄せ 亀甲編み-きっこうあみ-】ざる。独特の編み模様は白竹の良さを存分にたのしめます。 
いろいろな料理や食材をのせることができて、食卓の雰囲気もよく、いちどつかってみるとその手軽さゆえ出番がおのずと増えるのではないかと思います。

かごやざるを長くつかううち、
ふと、滋味のある「あめ色」にかわっていることに気づいて嬉しくなることがあります。
とくに竹細工では、そういう「目に見える変化」をたのしめるのも醍醐味ではないかと思います。
実店舗 | 東京・南千住「市川籠店」
Open | 11:00-16:00