コラム

オンラインショップ・リニューアル
日頃よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 長きにわたり皆さまにご利用いただいております弊店オンラインショップですが、このたびリニューアルし、2024年8月8日より新たに始動いたします。 新しいオンラインショップの名前は ”1basketry (ワンバスケタリー )” これまでは海外向けのオンラインショップとして運営してまいりましたが、日本国内向けもこちらに統合し、リスタートします。 ”1basketry” では、日本国内、そして世界の各地域へ商品をお届けします。 「日本語」と「English」2種類の言語ページからどちらか選択してお買い物をお楽しみください。 パソコンでは画面右上、スマホでは画面の右下に選択ボタンが表示されておりますので、日本語ユーザーの方はこちらから「日本語」をお選びください。 また、日本円(JPY¥)のほかにも、世界の各通貨でお買い物いただけます。 ご利用いただくお客様には、3つのお願いがございます。 1)旧 “暮らしのかご ざる み 市川籠店オンラインショップ” にて会員登録されていたお客様には、今回、新たにパスワード設定をお願いしたく存じます。 大変お手数をおかけいたしますが、対象の方にはパスワード変更のメールをお送りしましたので、ご設定いただきたくどうぞよろしくお願いいたします。 2)旧オンラインショップにて、商品の「再入荷通知を受け取る」ボタンよりお申込みいただきましたお客様には大変恐縮ですが、こちらはシステム上、新オンラインショップにその情報を引き継ぐことが難しく、一旦リセットされることになります。 申し訳ございませんが、再入荷通知をご希望の場合、”1basketry” にて、再度、ご希望の商品ページより再申し込みをお願いいたします。 3)新アドレス「infoアットマーク1basketry.jp」からのメールを受信できるよう、こちらもご設定をお願いいたします。 なお、実店舗の名前はこれまで通り「市川籠店(いちかわかごてん)」となります。 これまでよりさらに商品の充実を目指し、良いものをご紹介できるように努めてまいります。今後ともご贔屓を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。 そして今年は、この店舗も私たち5代目が引き継いでちょうど10年目を迎えます。 その感謝の意を込めまして、ささやかな企画をご用意しました。 【 2024 市川籠店...
オンラインショップ・リニューアル

-椀かご-- 編み目と風の通り道
久しぶりのコラム掲載では、日本の各地から届いている「椀かご」をご紹介します。 椀かごは茶碗かごとも呼ばれ、もともとは洗った茶碗や鉢、お皿などを入れておくかごのことでした。 地域によっても違いますが、素材としては「オカメザサ」という竹の稈(かん/竹や稲などの中が空洞になっている茎のこと)や「シダ」という植物の茎で、それらを割らずに数本束ねて作られたものがむかしは多かったようです。 特徴としてどちらも「水切れがよい」ことがあげられます。オカメザサやシダの茎表面はツルツルとしていて水分を弾くため、かごの素材そのものに水が浸透してそこからカビが生えたり腐食したりして劣化することが少なく、長持ちする素材として重宝されていたのではないかと思います。 ただ、オカメザサやシダの椀かごは今ではとても希少な存在となっており、弊店でもなかなか入荷がないというのが現状です。 それでも今、店内を見渡せば、しっかりと存在感を放っている形も素材もことなる椀かごたち。弊店でお取り扱いしているのは、「竹」や「笹」製のもの。 椀かごをお探しのお客様から、”洗った食器をそのまま入れられますか”というご質問をよく頂きます。 もともとの茶碗かごの使い方がそうであるので、そういうイメージを持たれているのは自然なことかと思います。 しかし残念ながら一部の商品をのぞき、弊店でご紹介しているほとんどの椀かごが”水切りかご”としては使えません。 それは竹や笹の性質と、かごの仕様によるもので、いずれも湿気に弱く放っておくとカビが発生してかごの劣化へとつながるため、おすすめしておりません。 長野の戸隠地域ではこのような形のかごを”茶盆かご”と呼びます。茶盆とは、急須や湯呑茶碗、茶筒などの茶器を載せておく盆のこと。 こちらでご紹介する椀かごも、茶盆のような使い方がよいのではないかと思います。 日常でよくつかう茶器や、食器、お酒の器などを入れておく定位置のかごとして。 洗ってよく水を拭きとったあと、もう少ししっかりと乾かしたい陶器や漆器などの保管かごとして。 フルーツや野菜、お菓子を載せるかごとしても。 ここでご紹介するのはいずれも実用的なだけでなく、置いてあるその椀かごの佇まいを眺めるというだけでも心和むものです。 それぞれ形や素材のことなる椀かごたちですが、いずれも共通している特徴があります。 おもな4つの特徴をご紹介します。 椀かごの特徴-1- ”高台”がついている ”高台(こうだい)”とは、お茶碗やお皿にも見られるような底についた輪の形をした支えの台のことです。 かごの底面が直にテーブルや棚板の面に接地していると、通気が取れずに水分や湿気がたまり、かごに黒ずみやカビがついたり中にいれたものが傷んだりすることがあります。 高台があることで、底があがって通気をとれるようになります。 こちらの写真のように、高台ではなく、かごの四隅に”足”がついているパターンもあります。 こちらも機能としてはおなじで、底面を上げて風通しをよくするためにつけられています。 椀かごの特徴-2- ”力竹”がついている 竹製のかごによく見られる力竹(ちからだけ)。 竹ひごはよく”しなる”ため、かごの中に少し重みのあるものを入れると、底面に負担がかかってしまうことも。それを支えるのが力竹で、少し重い物を入れても底面に安定感がでます。 こちらは水切りかごの底面に入った力竹。...
-椀かご-- 編み目と風の通り道

-お知らせ-- ”ほぼ日LIVEコマァ〜ス” 配信 /4月17日(水)19時より
満開をむかえた桜の花びらが舞い散る様子がうつくしい今日このごろ。 この4月からあたらしい生活を始められた方もたくさんいらっしゃることと思います。 さて、今回はメディア掲載のご案内です。 株式会社ほぼ日さんが運営されているウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」のコンテンツにて、弊店のかごをご紹介いただきます。 ご紹介されるのはタイ製カチューのふた付きのかご、3サイズ。 新生活や衣替え、お部屋の模様替えなどでも大活躍しそうな、収納用のかごです。 かねてより、ほぼ日さんには「TOBICHI」青山や「生活のたのしみ展」のイベントへとお誘いいただき出展したりとたびたびお世話になってまいりましたが、今回は生配信のお買い物コンテンツ”ほぼ日LIVEコマァ〜ス”にはじめておじゃまします。 こちらのコンテンツでは、リアルタイムで配信をご覧いただきながら、ほぼ日さんの販売ページで実際にお買い物をしていただけます。 配信中は、ほぼ日さんの販売ページで注文すると、なんと送料無料で購入できるそうです!(弊店のオンラインショップでは通常通り送料がかかります) 2024年4月17日(水)の19時より配信開始されます。ぜひ、ご覧いただければと思います。 ほぼ日さんの告知ページはこちらhttps://www.1101.com/store/live_commerce/index.html こちらの配信では、2023年秋に弊店が現地・タイへ出張し、取材したときの様子もはじめて公開いたします。 見ていただければ、よりカチューのかごを身近に感じられるのではと思います。 また、それぞれのサイズごとに、具体的なかごの使い方を”LIVEコマァ〜ス”に出演される方々からご紹介いただきます。 リアルタイムの配信では、皆さまの使い方のアイディアやご質問、ご感想などもお気軽にお寄せください! 当日は店主の市川伴武もスタジオに参加し、商品のより詳しいことや魅力をお伝えできるよう、いろいろとお応えいたします。 まるで、新しいテレビショッピングのよう。ご覧になる皆さまには、ご紹介する私たちと会話をしながらお買い物を楽しんでいただけたらと思います。 ”ほぼ日LIVEコマァ〜ス” 2024年4月17日(水)の19時より生配信 *生配信を見られない方もアーカイブより後から配信をご覧いただけ、ご購入いただけます。 ぜひご覧くださいませ。
-お知らせ-- ”ほぼ日LIVEコマァ〜ス” 配信 /4月17日(水)19時より

-しめかざり-- 数を作る、おなじに作る
例年にくらべると暖かいと感じる12月ですが、今朝は薄手のジャケットから冬物のコートへと衣替えし、ようやく冬本番という気がしています。 今年もあともう少し。年末から年始にかけての準備を始める方もいらっしゃることと思います。 ただいま、弊店ではオンラインショップと店頭にて、しめかざりを販売しております。 オンラインショップ、実店舗とも、販売は2023年12月28日(木)まで。ぜひご利用くださいませ。 ラインナップの中には、10月のご予約分ですでに販売終了したもの、また現在(2023年12月15日)は在庫がなく、後日入荷予定のものもありますが、まずこちらのコラムでは、現時点で購入可能なものについてご案内します。 *それぞれの商品名をクリックすると、各商品ページへ移行することができます。 1.三拍子 -さんびょうし- こちらは3つの輪と、わら束、そして稲穂が付いた掛けかざりです。 三拍子とは、能楽の囃子において、大鼓・小鼓・笛の3つの楽器でとる拍子のことですが、その3つの拍子が揃う(三拍子揃う)と音楽の調和がとれることから、3つの大切な要素が揃う、また、(転じて)すべての条件が整うという意味もあります。 2. 円満-えんまん- 小サイズ・姫サイズ リース型の掛けかざり。 稲穂がたっぷりと添えられたタイプで、豊かさ、健康、家内安全、商売繁盛など、さまざまな形での繁栄や発展を願うものです。 こちらは円満の「姫サイズ」。 かわいらしい小さな飾りですが、作りは大きいものと変わらず、その姿からは凛とした印象を受けます。 3. 福縄 -ふくなわ- 小サイズ・大サイズ 活きのいい鯛に見立てられた、縁起の良いお飾りです。 薄紅のきれいな色やその味のよさから、縁起のいい魚として冠婚葬祭でも重宝されている鯛。 こちらもがっしりとして、エネルギーに溢れています。 4. 南山寿-なんざんじゅ- 海老のかたちに見立てられたしめかざり。ひげが長く、腰の曲がった姿は長寿の象徴ともされています。 「南山之寿(なんざんのじゅ)」というのは、長寿を祝うことば。中国の『詩経』の一説に由来し、「南山」とは中国・長安(現:西安)の南方に位置する山のことで、その悠久な姿から、当地では古来から堅固でこわれないもののたとえとされてきました。 「南山が欠けたり崩れたりしないように、いつまでも変わらず健やかでいる」という意があります。 5. 百福 -ひゃくふく-...
-しめかざり-- 数を作る、おなじに作る

-しめかざり-- 新たな仲間、そして”モト”と”ウラ”
ただいま、オンラインショップおよび店頭では、しめかざりのご予約を受け付けております。 (受付締切:2023年10月16日(月)正午12時まで) 今回のコラムでは、今年(2023-2024)新たに仲間入りした新作のしめかざりを中心にご紹介します。 *それぞれの商品名をクリックすると、各商品ページへ移行することができます。 1.南山寿-なんざんじゅ- 海老のかたちに見立てられたしめかざり。ひげが長く、腰の曲がった姿は長寿の象徴ともされています。 「南山之寿(なんざんのじゅ)」というのは、長寿を祝うことば。 中国の『詩経』の一説に由来し、「南山」とは中国・長安(現:西安)の南方に位置する山のことで、その悠久な姿から、当地では古来から堅固でこわれないもののたとえとされてきました。 「南山が欠けたり崩れたりしないように、いつまでも変わらず健やかでいる」という意があります。 2.三拍子-さんびょうし- 三つの輪とそろったわら束、そして稲穂が付いた掛けかざり。 「三拍子揃う」とは、三つの大切な要素が揃う。転じて、すべての条件が整うという意味になります。 こちらのしめかざりは左側にあるわらの束からはじまり、三つの輪がひと息で、一筆書きのようにして形作られています。 まさに「(三つの輪=)三拍子が揃った」作りの、清々しいお飾りです。 3.巡り廻る-めぐりめぐる- 三連になった縄と、房のついた掛け飾り。 しっかりと綯い編まれた輪には、しなやかでありながら勢いと芯の強さのようなものも感じられます。 三連のタッセルが下にむかって広がっており、その末広がりの形には邪気を払い、運気をアップさせるという意味もあります。 4.萬亀-ばんき- こちらは昨年よりひきつづきのご紹介ですが、仕様がかわった新しい「萬亀」です。 以前は水引があしらわれていましたが、今年は稲わらと稲穂、紙垂(しで/雷型の装飾)のみのシンプルにすっきりとまとまった仕様となっています。 長寿や繁栄の象徴とされる亀。その甲羅に「藻(緑藻類)」が付着した亀を「蓑亀(みのがめ)」といい、昔から長寿のしるしとして、文様などでも描かれ親しまれてきました。 5.笑門来福-しょうもんらいふく- こちらは「笑う門には福来たる」、皆が笑ってすごせるようにと願いの込められた掛けかざり。 今年は少しだけ仕様が変わりました。 地元では、中央におかめの面が付いた笑門来福がよく見られるそうですが、こちらは代わりに桟俵(さんだわら)をつけたオリジナル品です。 桟俵とは、俵(たわら)の両側につける円形のわら蓋(ふた)のことで、こちらのしめかざりでは、それを太陽に見立てています。 玄関や門に飾ると、とても美しく華やかな印象になります。 今年はもうひとつ、来年(2024)の干支である「辰(たつ)」もご紹介しておりましたが、たくさんのご注文をいただきましたため、限定数に達し、完売となりました。 そのほか、計27種類のしめかざりをご用意しておりますので、ぜひお楽しみいただき、お選びいただけたら嬉しく思います。...
-しめかざり-- 新たな仲間、そして”モト”と”ウラ”

-しめかざり-- ご予約承ります 【香りと、回想】
昨日は中秋の名月でした。 部屋の窓をあけ、雲の隙間からのぞく丸々とした大きな月を眺めながらお団子をいただく束の間のひととき。 9月下旬でも、日中は28度の夏日。さすがに夜になれば涼しい風が感じられるかなと期待しましたが、なんだか蒸し蒸ししている…。 それでも耳を澄ますとコオロギやスズムシの鳴き声が聞こえてきます。 今年のしめかざり販売に向け、作り手の方に製作をお願いし、先だって送っていただいた商品サンプル。 その荷物を開封したときにフワッと届く、稲わらの清々しく瑞々しいような香り。 ああ、今年もこの季節がやってきたのだという実感が湧きます。 おととし、昨年とご好評いただきましたしめかざり。今年も10月2日(月)より、ご予約注文を承ります。 まだ年末年始の支度を始めるにはちょっと早いようにも思いますが、今年も「受注製作」の形をとってご予約をお受けしてから製作するという流れで行うため、少し早いこの時期のご案内となります。 材料となる「稲わら」の刈り取りは、稲にお米が実る(穂が出る)まえ、暑夏の盛りに行われます。日々、稲の伸び具合を見ながら行う収穫は天気とにらめっこ。実がなるギリギリまで、それでいてわら細工にしやすいよう、しっかりと葉が長く出るまでを見極めます。 そして、ここから本格的にしめかざりの準備が始まります。 お米が実るまえの稲わらは、「青刈り」や「ミトラズ」とも呼ばれます。まさにしめかざりを作るために栽培された稲わらが使われます。 中央アルプスの山々から吹き下ろす風がそよぎ、刈り取りを待つ稲もさわさわと気持ちよさそうでした。 稲を刈り始めたと思うと、あっという間に終わっていきます。「カシャン、カシャン」と小気味良い機械音に、刈り終わった後の田んぼの整然とした光景が印象的でした。 今年(2023)は気温が高い日がつづき、稲の生育が大変良かったようです。ただ、その分、出穂(しゅっすい)も早くなり、穂が出てしまうとしめ縄作りに影響があるため、例年より短い状態で、「青刈り」の稲わらを刈り取る必要があったとのこと。 2023年のしめかざりご予約期間は、10/2(月)〜10/16(月) の2週間となります。 ご予約は、オンラインショップ、店頭にて承ります。 ⊿⊿⊿ 【ご予約注文につきまして】 *お届け時ではなく、ご予約の時点で商品代金を頂戴します。 *しめかざり予約注文以外の商品ともあわせてご注文いただけます。 ただし、 a.通常商品はご注文後3営業日以内の発送 b.しめかざりは12月以降の発送 となりますため、「a+b=2回分」の送料を頂戴いたします。 *しめかざりは特別な梱包を行うため、通常商品との同梱はできかねますので、ご了承ください。 *ご注文いただいたしめかざりは12月上旬より順次発送してまいります。 【ご予約受付期間】 2023年10月2日(月)正午12時 −...